2014年1月21日火曜日

映画『Before Midnight』9年後の自分を想う

リチャード・リンクレーター監督作。イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー主演。
“Before〜”シリーズの3作目『Before Midnight』を観てきました。






























1作目『Before Sunrise/恋人までの距離(ディスタンス)』(1995年公開)から18年、2作目『Before Sunset』(2004年公開)から9年。

映画の中では18年の時が流れていますが、主役の二人は役でも等身大でも20代、30代、40代と歳を重ねていきます。


リアルタイムで同じ歳月を二人とともに過ごし劇場で観続けてきた私にとって、今回の3作目も待ちに待った公開でした。

シリーズ共通して二人の途切れることのない会話が中心に描かれています。

もうひたすら喋ってます。

ほぼそれだけ、と言っても過言ではないです。


今作もそのテイストは健在ですが、違う点と言えば前二作が〝恋〟を描いているのに対し今作は〝愛〟です。

しかも生活感と倦怠感漂う「日常」を踏まえた〝愛〟なのです。

ざっとこのシリーズを紹介すると、


1995年の1作目。
ヨーロッパを走るウィーン行きの列車で、アメリカ人の青年ジェシーと、フランス人の女子大生セリーヌが出会う。ふたりは夜明けまでの14時間、ウィーンの町を歩き、それぞれの夢を語り、自分自身を語る。
別れの時間が迫る。
半年後の再会を約束して別れる。





9年後の2004年の2作目。
半年後の再会が実現しないまま9年が経った。ウィーンでの出来事を書いた小説で人気作家となったジェシーは、小説のプロモーションでパリに来ている。
ふたりはパリの書店で再会する。
ちょうどジェシーがニューヨークに戻る日で、ふたりに残された時間は日暮れまでの1時間25分。
別れの時間は刻一刻と迫り…。
そして甘美な余韻を残し、エンドロール!




そして2013年の3作目。
前作からさらに9年が経ち、二人は40代になっていました。
そして哀しくも切実な現実がたくさん取り巻いています。
でもだからこそ、そこにはリアルな男と女の在り方が!


二人の関係性がいちばん真摯でリアルだったのが、この3作目ですね。


残念ながら現在二人と立場が違うので、正直今作に入りこめなかった自分がいましたが…。

また同じ立場になった時もう一度観てみたら、きっと受け取り方も違ってくるのかな。


二人の容貌の変化もこれまたリアル!

セリーヌは体も丸くなってきて、まさに中年太りに…。

ジェシーの髪には白髪が多く混じり額には深い皺が刻まれています。
(枯れてもイーサン・ホーク好きなわたし)


1995年、まだ20代前半の二人


2004年 30代前半

そして2013年、40代前半の二人
















このシリーズは、いずれも余韻を残す素晴らしいラスト。

特に2作目の『Before Sunset』は、たまらなく甘美です。

キュン死しそうなエンディングなんです。


今作のエンディングは岐路に立った二人の関係がどうなるのか、またまた観客に疑問と余韻を残します。

9年後、ジェシーとセリーヌのその後が描かれるかはまだ分からない。

でも、50代になった二人がどこにたどり着くのか、その姿を見てみたいものです。

同世代のわたしも9年後は50代!?

たどり着く先には何が待っているのか?

どのような景色がみえるのか?


いずれにしても、日々を大切に悔いの無い人生を送りたいですね。

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